皆さん、初めまして。神津恭介と申します。
警視庁の囑託で、探偵として活動しています。

最近、池袋界隈で不可解な事件が頻発しているのをご存じですか？あまりに多くの事件が重なり、調査の手が回らなくなったミステリータイムス社から打診があり、顧問探偵に就任させていただきました。

早速、私は現場に足を運び調査をしてきましたが、確かに一筋縄ではいかない難事件ばかりです。解決のためには、読者の皆さんの力もお借りしたい。そう考え、筆をとりました。もし解決の糸口になりそうな情報があればお寄せください。まずは私が調査し、得られた情報を共有させていただきます。

カフェ デッド・ドロップ

ここは、池袋東口から徒歩３分ほどに位置するWACCA池袋内のカフェです。 店名の『デッド・ドロップ』とは、本来スパイが情報の受け渡しを行う手法を意味しています。 池袋界隈で起きている事件の調査を目的に、ミステリータイムズ社がこのカフェを設置し 、事件解決に動く有志の方々に情報提供しているそうです。

店内には様々な事件の情報が記載された池袋のマップがありました。 すでに池袋では、15もの事件が起きているようで、カフェ店内には一人で集中して調査する人、 複数人で議論しながら事件解決を目指す人、さまざまいらっしゃいました。 あなたがもし事件解決に力を貸してくださるなら、まずはカフェ デッド・ドロップで情報収集することから始めることをお勧めします。

池袋ミステリータウンの公式カフェ
Cafe DEAD DROP(カフェ デッド・ドロップ)

店内では飲食物だけではなく、Cafe DEAD DROP限定のカジュアルに楽しめる「ネット連動型のミステリーコンテンツ」を提供しています。自宅でプレイできるミステリーグッズも販売中です。
住所：東京都豊島区東池袋 1-8-1　WACCA池袋4F
営業時間：平日12:00～20:00・土日祝10:00～20:00
https://mysterytown.jp/news/cafe-dead-drop-open/

超能力を持った刑事たちが挑む、連続殺人事件

カフェ デッド・ドロップを視察していると、顔見知りの刑事がいて、近くに殺人現場があるということで案内してくれました。カフェが入っているWACCA池袋の地下駐車場へ降りると、そこには青いビニールシートで覆われた事件現場が。

これ以外にも３件の共通事項のある殺人事件が起きているそうで、警視庁では連続殺人事件として捜査しているそうです。なんでも被害者のポケットに残されたカードには矢印のようなマークが描かれており、関係者は犯人を「アロー」と呼んでいるとのこと。

ただ通常の捜査では犯人特定までは至らず、いま超能力を持った刑事で組織された超能力犯罪課、通称「サイ課」が事件解決に挑んでいるそうです。噂には聞いていましたが、「サイコメトラー」や「ゴーストスピーカー」能力を持った刑事のチームが本当にあったんですね。

こうした難しい殺人事件を解決してきた実績を買われて、私、神津恭介も超能力を持った刑事と共に解決にあたってほしいと打診をいただきました。まずは池袋全体の事件全容を掴め次第、合流することを約束して、現場を離れました。

怪しげな高額収入バイトの募集の先に、事件の匂いが…

池袋の街中を歩くと、時折怪しい高額収入バイトの募集チラシを目にします。いわゆる、世間で話題になっている『闇バイト』です。今回の調査でもいくつか募集チラシを確認できました。

「稼げる」「高収入」といった文言と共に、フード配達員に扮して指定の「ブツ」を運ぶだけの簡単なお仕事との記載が。怪しい、、このチラシだけで断定はできませんが、こうした闇バイトの活動が、犯罪組織に資金源になっている可能性は高いですね。

実際に調査している最中にも、多くのフード配達員とすれ違いましたが、もしかしたら、彼らの背負うバッグの中には「デリバリーフードではない何か」が入っているのかもしれません。

金田一氏と連携をとって、地獄の傀儡師の思惑を阻止せよ

サンシャイン60通りにそびえ立つ、LIVEエンターテイメントの複合施設ビル「ミクサライブ東京」でも殺人事件が発生しました。なぜこのような人目につく大通り沿いで殺人が行われたのでしょうか…被害者の傍には、クレーンゲームで獲得したと思われる大量の人形が切り裂かれた状態で散らばっていました。まるで被害者と一緒に殺害されたかのように。

この事件は、若くして推理の天才と言われている 金田一 一（きんだいち はじめ）氏がすでに事件解決に向けて動いているそうです。なんでも金田一氏の宿敵である、「地獄の傀儡師」高遠遙一が暗躍し事件を牽引しているとのこと。「池袋を完全犯罪のテーマパークにする」などという、高遠のくだらない思惑はなんとしても阻止しなくてはいけません。

担当 刑事に金田一氏のLINEアカウントを教えてもらい、事件現場を後にしました。
これから金田一氏と連携をとり、なんとしても難事件の謎を解いてみせます。

忽然と姿を消した少女たちの行方は…

池袋界隈で、17歳前後の少女たちの失踪事件が相次いでいるそうです。

初めは家出として捜索が進められていましたが、多くの事案が重なり連続失踪事件である可能性が高いとして捜査が進められています。現在の警察の捜査能力をもってすれば、何かしらの目撃情報から足取りをつかみ、本人を見つけ出すことができるものですが、どの事案も、サンシャインシティプリンスホテルから突如として足取りがつかめなくなってしまっているそうです。

このホテル内で何か事件に巻き込まれたのかと警察も捜査をしましたが、手がかりはなにひとつ見つけられなかったとのこと。最近、物体の残留思念を読み取るサイコメトリー能力を増強する装置が開発されたそうで、ある探偵社が、その装置をつかった調査を開始しているらしいです。

技術の進歩は目覚ましいが、そんな装置が事件捜査に使われる日がこんな早くに訪れるとは、、確かに、その装置が本当に機能するのなら、手がかりはなくとも、彼女たちの足取りを追うことができるのかもしれません。

失踪してから半年以上が経過している少女もいるとのことで、この事件も一刻も早い解決をしなくてはいけません。

これ以外にも、多くの不可解な事件が池袋で起きています。

もはや私ひとりで、全てを解決できるような事件の数ではありません。

どうか読者のみなさんも現場に足を運び、事件解決に力を貸していただけないでしょうか？

みなさんの協力をお待ちしています。

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舞台『神津恭介シリーズ』の第二弾の開催が決定！

神津恭介の学生時代の原作である『わが一高時代の犯罪』と『輓歌』を融合させた物語をお届けします。
(大阪)2024年3月8日～3月10日＠COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
(東京)2024年3月20日～3月31日@サンシャイン劇場

演出・構成：野坂実
脚本：須貝英
原作：高木彬光（光文社文庫
出演：林 一敬、関 翔馬、髙橋曽良、小山龍之介　他
企画：株式会社ノサカラボ

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